ポリ塩化ビニル (PVC) の最も重要な特性は次のとおりです。
- 密度:PVCはほとんどのプラスチックに比べて非常に密度が高い(比重約1.4)
- 経済:PVC は入手しやすく安価です。
- 硬度:硬質 PVC は硬度と耐久性に優れています。
- 強さ:硬質PVCは引張強度に優れています。
ポリ塩化ビニルは「熱可塑性」(「熱硬化性」とは対照的)な材料であり、これはプラスチックの熱に対する反応の仕方に関係しています。熱可塑性材料は融点(PVCの場合、添加剤に応じて100℃という非常に低い値から260℃といった高い値まで)で液体になります。熱可塑性材料の主な有用な特性は、融点まで加熱した後、冷却し、再加熱しても大きな劣化がないことです。ポリプロピレンなどの熱可塑性材料は燃焼する代わりに液状化するため、容易に射出成形でき、その後リサイクルできます。一方、熱硬化性プラスチックは一度しか加熱できません(通常は射出成形プロセス中)。最初の加熱により、熱硬化性材料は硬化し(2成分エポキシと同様に)、元に戻すことのできない化学変化が起こります。熱硬化性プラスチックを2度目に高温に加熱しても、燃焼するだけです。この特性により、熱硬化性材料はリサイクルに適していません。
PVCは、硬質・軟質を問わず、様々な産業において幅広い用途と利点を提供します。特に硬質PVCはプラスチックとしては高密度であるため、非常に硬く、一般的に非常に高い強度を有しています。また、入手しやすく経済的であることも特徴で、多くのプラスチックが持つ長寿命特性と相まって、建設業をはじめとする多くの産業用途において容易に選択できます。
PVCは非常に耐久性があり軽量であるため、建築、配管、その他の産業用途に適した魅力的な素材です。さらに、高い塩素含有量により耐火性も備えており、これも様々な業界で人気を博している理由です。
投稿日時: 2022年12月1日